名古屋市名東区藤が丘駅前のわたなべメンタルクリニック
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2011年
年の瀬
皆さん、今年一年いろいろお世話になりました。
言葉に尽くせないほどいろいろなことがあった年でした。
来年が皆さまにとってよい年でありますように。
また来年よろしくお願いいたします。
いっせいに皆が年とる淑気かな
気(け)どられてたちまち去年(こぞ)となりにけり
去年今年(こぞことし)その前年も去年今年
俊之
2011年
12月
いろいろなことのあった2011年、平成23年も最後の月となりましたね。
時の歩みというのはどうなんでしょうか?客観的時間は淡々と進んでゆきますが、主観的な時間というものは、大きくゆがむこともあれば滞ることもあります。
12月の俳句、三句です。
八曲の即興曲弾く師走かな
数え日の街の電飾ほの暗し
この年を送るうしろに残るもの
俊之
2011年
11月
11月に入り、秋晴れの比較的いいお天気が続きますね。
読書や映画やコンサートなど、ゆっくり息抜きができるといいですね。
さて、今回は冬(初冬)の月にちなんだ三句です。
寒月や宮澤賢治の物語
知らせたくなる人のあり冬三日月
月冴ゆる瀕死の子猫はいま元気
俊之
2011年
10月
10月に入り急に涼しくなりましたね。
秋が短そうで残念です。季節の変わり目、体調を崩さぬように。
今回は、秋の水にちなんだ三句です。
水澄める国日本(にっぽん)の水澄めり
福島も岩手宮城も秋の水
秋水(しうすい)のごとくこの世に醒めてあれ
俊之
2011年
9月
9月に入り、自転車並みに遅い台風によってまたもや多くの被害が出てしまいました。
日本はやはり残念ながら災害大国日本なのですね。台風が過ぎ去り、すこし夏の暑さが戻ってきましたが、夜の虫の音などを聴くともう秋なのだなあ、と実感させられます。
今回は、台風という季題で三句作りました。
台風のさなかに読んだ「TSUNAMI」かな
台風が明けて長女は退院す
台風につづく快晴うそ寒し
俊之
2011年
8月
35度台の猛暑は7月後半からやや和らぎましたが、今度は、豪雨が襲ってきましたね。日本も、なにか熱帯雨林の気候になったような気がします。
また猛暑が戻るかもしれませんの気が抜けませんね。今回の俳句、やはり三句です。
薪能予報の雨を跳ね返す
原爆忌瀕死の猫に名をつける
鳴く蝉や黄泉の国まで聞こえ行く
俊之
2011年
7月
6月から暑い日が続いています。7月、8月はどうなることでしょう。
節電しなければならないのに、意志がくじけてしまいそうです。どうか熱中症に皆さまも気をつけて。
さて、今月の俳句三句です。
梅雨明けや一本道の乳母車
一枚の菖蒲田が眼に飛び入りぬ
くちなしの白さの寄る辺なき白さ
俊之
2011年
6月
六月になりました。梅雨入りの前から台風が来たり、長雨が続いたり、ちょっと鬱陶しい日々ですね。
ところで、何人かの患者さんたちから「先生、やせましたね」と言われ、まんざらでもない気持ちです。
ありがとうございました。
しかしまた最近、すこし油断しつつあります。せいぜいリバウンドに気をつけます。
さて今月の俳句、三句です。
鬱蒼の繁み蠢く梅雨入(つい)りかな
六月の明日(あした)はどんな気分だろう
医学部に夏つばめ来て生殖す
俊之
2011年
5月
こんにちわ。来ていただいている患者さんたちのために、私事にわたることですが、少々カミングアウトを。
3月の中旬くらいからじつはダイエットを始め、5月初旬現在、だいたい体重が十キロ減です。
病気で痩せてきたのではありません。
ちょっと心配されていた患者さまたちには(いらっしゃったらの話ですが)
心配に及びませんので、ひとこと。さて、今月の俳句です。
颯爽と靴紐むすぶ立夏かな
みちのくの風いっぱいに鯉のぼり
子らすでに大きくなりし菖蒲風呂
俊之
2011年
4月
2011年3月11日は、日本人のみならず、世界じゅうの人々の胸に悲しい記憶が刻みつけられた、忘れることのできない日となってしまいました。
いまだ震災によるダメージは色濃く、多くの人たちが、間ぢかで、あるいは遠くからでも、支援の手を伸ばしつづけています。
わたしの同僚たちも医師として現地の医療支援に出向いています。
わたし自身にはなにができるだろう、と考えています。
春の三句です。
人ぞ知る花の外には松ばかり
菫には菫の程なつましさや
―東日本大震災に寄せて―
春めくや春めくことを祈りつつ
俊之
2011年
3月
東風(こち)とは東から吹く春の柔らかい風のことです。
しかし名古屋は、早春にむしろ強い寒い風が吹きますね。
それは強東風(つよごち)という激しい春風です。
そんな季節の風物詩も折り込んで今月は3月にちなんだ三句です。
三月の服いろいろやラッシュどき
かたや眼にかたや鼻にと春の風邪
強東風のやるせなさが身に沁みる
俊之
2011年
2月
2月になってもひきつづき寒いですね。1月の名古屋の大雪にはびっくりしました。
わたしも久しぶりに雪かきをしました。
あちらこちらには、おそらく近所の子供たちが作った雪だるまが置かれてありました。
今回は雪にちなんで3句詠んでみました。
いつもよりしゃべる御向い雪を掻く
子どもらの遊びの果ての雪だるま
風花に返事をのせて舞わせたし
俊之
2011年
1月
お正月が明けてしまいましたので、皆様には、まずは、寒中お見舞い申し上げます。
しかしほんとうに寒いですね。
どうかあたたかくお過ごしください。本年もよろしく申し上げます。
俳句はふたたび冬の季題に戻ります。三句ほど。
魚の市のゴム長靴や寒に入る
冬の夜なにかが起こる気配なし
燗酒やまずは両手をかざしをり
俊之