クリニック通信

12月(2018年)

皆さん、
今年も12月になりましたね。
思いのほか暖かい日が多いので、私としては
過しやすい気がいたしますが、皆さんはいかがでしょうか?
さて、俳句は、ストレートに「師走」、「十二月」という季語で三句です。

 

 カレンダー残り一枚十二月

 

 

 

 街行けば皆んな師走の舟の中

 

 

 

 それぞれの身過ぎ世過ぎや十二月   俊之

11月(2018年)

皆さん、ごきげんよう。
肌寒い日がふえてきた今日この頃ですね。
今回は秋の味覚にちなんだ喰いしん坊
な句、三句です(笑)。ただし、「御田」は冬の
季語です。悪しからず。

 

 吾かつて苦学生なり御田喰ふ

 

 

 

 富有柿を喰ふ亡き人の思い出や

 

 

 

 居酒屋の木の香り銀杏を喰ふ   俊之

10月(2018年)

皆さま、
ちょっと涼しくなってきましたね。寒暖差が
ある今日この頃ですが、風邪など引かぬよう、
お気をつけ下さい。秋にちなんだ三句です。

 

 秋高く青なす色の比類なし

 

 

 

 これ以上高くば天の灰暗し

 

 

 

 人の世の有象無象や秋澄めり   俊之

9月(2018年)

皆さん、こんにちは。
日本のあちこちでいろいろな
災害が生じている今日この頃ですが、
気をつけていても巻き込まれてしまうのが
災害のこわいところですね。
それでも用心を、と言いたくなります。
今月は、災害つながりの三句です。

 

 秋空や人の輪高くつながれり

 

 

 

 鰯雲今日この頃のめずらしき

 

 

 

 災害に泣く人多し秋の暮   俊之

8月(2018年)

皆さん!毎日ほんとうに暑いですね。
今回は「酷暑」で俳句を作ろうと思ったのですが、
あまりにツキすぎているので、俳句の中だけでも
「涼しく」あろうと思い、「涼し」で三句です。

 

 涼しきは朝とラジオとバロックと

 

 

 

 涼しさや項(うなじ)に濡れた手が当たる

 

 

 

 涼しさや北方ドイツの星降る夜   俊之

7月(2018年)

皆さん、7月になりましたね。早速、暑いですね。
毎年言っていますが、熱中症にはくれぐれも気をつけて下さいね。
今回は、緑蔭(りょくいん)、木下闇(こしたやみ)、若竹という季語で三句です。

 

 緑蔭の下で待ちます青信号

 

 

 

 父が子を抱いて佇む木下闇

 

 

 

 若竹や旧病院はお引越   俊之


ついでに一句、戯句を。

 力士来て名古屋の体重ちと重く

6月(2018年)

皆さん、こんにちは。
もうすぐ梅雨入りですね
(6月4日時点)。今回は、
黴雨(つゆ)、黴雨寒(つゆさむ)、黴雨入り(ついり)
の三句でまとめてみました。

 

 ラフマニノフ弾く指重し黴雨の入り

 

 

 

 黴雨寒や部厚い原書「巌窟王」

 

 

 

 御園座の舞台の袖も黴雨入りかな   俊之

5月(2018年)

皆さん、
ゴールデンウィークも明け、日常の生活に
戻られていらっしゃる方も多いと思います。緑
の多い、よい季節になりました。今月は、
菫(すみれ)、藤(ふじ)、竹の秋(たけのこ収穫、春の季語です)
の季語で三句です。

 

 明日もまたここ通らばや菫草

 

 

 

 藤棚に休む母子と乳母車

 

 

 

 なにごとも好機ありとや竹の秋   俊之

4月(2018年)

皆さん、こんにちは。
今年は早々と満開の桜となりましたね。
今やもう散りはじめておりますので、落花などの
季語にちなんで三句です。

 

 患者さんの肩にひとひら落花かな

 

 

 

 上階の窓にも流れ散る桜

 

 

 

 玄関の中まで野遊花の塵   俊之

3月(2018年)

皆さん、こんにちは。
すこしづつは暖かくなってきましたね。
しかし、三寒四温の時期、油断
しないで下さいね。今回は早春にちなんだ
季語で三句です。

 

 血圧を三度も測る余寒(よかん)かな

 

 

 

 亀虫を窓から逃がす春の暮

 

 

 

 春浅し縁者の具合二三転   俊之

2月(2018年)

皆さん、こんにちは。
寒い日がつづきますね。
2月になって、すこしづつ春の兆しが
みえてくるといいですね。今回は「寒さ」
がテーマで三句です。

 

 寒月や人なき夜明け前の道

 

 

 

 眠れずに苦しむ人や冬銀河

 

 

 

 父ひとり遠くに住める寒さかな   俊之

1月(2018年)

皆さん、新年あけましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりました。今年もどうか
よろしくお願いします。
1月の俳句は、昨年12月24日に栄でたまたま
遭遇した聖霊学園のクリスマスコンサートから。
途中で雨が降り、中断を余儀なくされ、
観ていてかわいそうでした。しかしその一部の聖歌隊
の人たちがハレルヤ・コーラスをつづけたのが感動的でした。
あとは、お正月の二句です。三句目は、私のことで
はありません。あしからず。

 

 合唱の雨に途絶や聖(きよ)し夜

 

 

 

 昨年今年(こぞことし)パズルのピースあと一つ

 

 

 

 初春や起きたら昼の3時すぎ   俊之

12月(2017年)

皆さん、ごきげんよう。
12月に入りましたね。いつの間にか寒くなりましたね。
先日の満月はまた一段とひかり輝いていました。
家の近くの狭い公園の猫の親子も寒そうです。
今回は、猫をテーマに三句です。

 

 寒月や猫もう一匹に会いにゆく

 

 

 

 冬の水子猫らみちみち戯れず

 

 

 

 猫家族車の下で寝る寒さ   俊之

11月(2017年)

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
だんだん寒くなってきましたね。風邪をひいている方もちらほら。
私も鼻声ですが、風邪ではなくてアレルギー症状によるもののようです。
さて、今回は秋の寒さにちなむ、「朝寒」「夜寒」「露寒」
という季語を使って三句です。

 

 朝寒や新地に猫の戸惑えり

 

 

 

 猫たちの栖(すみか)の失せし夜寒かな

 

 

 

 露寒や更地に窪む井戸ひとつ   俊之

10月(2017年)

皆さん、
はやくももう10月に入りました。朝晩、寒く
なってきましたね。今回は「朝寒(あささむ)」
という秋の季語で三句です。

 

 朝寒やバロック音楽ラジオから

 

 

 

 朝寒の薄着のままで二度寝かな

 

 

 

 案の定雨粒の音朝寒し   俊之

9月(2017年)

皆さま、お元気ですか?
まだまだ暑い日がつづきますね。
夏休みも終りましたね。今回は、
残暑にまつわる俳句、三句です。

 

 蝉涼し声なき声の哲学書

 

 

 

 めずらしくつくつく法師残暑かな

 

 

 

 秋暑し課題かかえる子供たち   俊之

8月(2017年)

皆さま、こんにちは。
猛暑がつづく中、お見舞い申し上げます。
8月になりました。いかがお過ごしでしょうか?
今回は、お盆(正式には盂蘭盆会)にちなんだ三句です。

 

 盂蘭盆会寺の御門は大谷石

 

 

 

 盆供養幼き日々の思い出も

 

 

 

 太陽の光と線香墓参り   俊之

7月(2017年)

皆さま、7月になりましたね。まだ梅雨明けしてないのに、
夏ですね。暑いです。今回は、そんな季語も含めた三句です。

 

 炎天を避けて動かぬ窓の虫

 

 

 

 梅雨闇の読書途絶える昼寝かな

 

 

 

 哲学も気化してしまう暑さかな   俊之

6月(2017年)

皆さん、こんにちわ。
新緑の季節ですね。しかしもうすぐ梅雨ですね。
どうかお体にお気をつけて。
今回も、また三句です。

 

 時間(とき)縫ってミューシャ見に行く皐月かな

 

 

 

 水無月は祝日ないし気合いだな

 

 

 

 梅雨入り(ついり)して万有すこし落ち着けり   俊之

5月(2017年)

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
いっぺんに葉桜になりましたね。緑が気持ち良いですね。
今回は、そんな季語にちなんだ三句です。

 

 葉桜や双子の眠るベビーカー

 

 

 

 雨の街姿見かけぬ蝸牛(かたつむり)

 

 

 

 万緑やめまいに悩む人多し   俊之

 

4月(2017年)

皆さま、ご無沙汰してしまいました。
コンピュータの不具合をきっかけに、
クリニック通信を長い間さぼってしまいました。
これを楽しみにしていた皆さま(そんな人いないかな?)、
年度の切り替えをきっかけにまた再開いたしますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
ではひさびさの俳句も、三句。

 

 風通しよくしておこう冬薔薇

 

 

 

 アイズピリ診察室の春一点

 

 

 

 祈らざるを得ぬこと多し復活祭   俊之

 

9月(2016年)

みなさま、お元気ですか、
クリニック通信またちょっとさぼってしまいました。
あいかわらず暑い日がつづきます。
「熱中症に注意」がなにか挨拶のようになってしまいましたね。
さて、今回は、秋の蝉で三句作ってみました。

 

 仰向ひて指に纏うや残る蝉

 

 

 

 秋蝉のまた来年は一周忌

 

 

 

 真打のこれで打ち止め法師蝉   俊之

 

4月(2016年)

皆さん、お元気でしょうか?
ちょっと間があいてしまい申し訳ありません。
気づけばまた桜の季節がやってきましたね。
さて、今回の俳句は、「春の水」「鶯(うぐいす)」「初桜」の季語で三句です。

 

 花びらが一枚落ちて春の水

 

 

 

 鶯の声のみ響く朝寝かな

 

 

 

 こうのとりが赤ちゃん運び初桜   俊之

 

1月(2016年)

皆さま、おそくなりましたが、新年あけまして
おめでとうございます。新年さっそく、いろいろな事件や出来事が
世間を騒がしているようですが、皆さまにとってどうか良い年になることを
お祈り申し上げます。俳句は、昨年から今年につづく「去年今年(こぞことし)」という季語から
一句、あとは「歌がるた」、「冬木立」で、いつもの通り、合計三句です。

 

 去年今年ドヴォルザーク弾き踏み越える

 

 

 

 納戸より行方不明の歌がるた

 

 

 

 宙に張る枝ぶり見事冬木立   俊之

 

11月(2015年)

皆さま、すこしづつ寒くなってきましたね。
風邪をひかれている方もちらほら。
気をつけてください。当院では、希望により、
インフルエンザの予防接種もしているので、
ご希望の方はご連絡ください。
さて、今回はいろいろな季語で三句です。

 

 コンビニのおでんも季語になる今日び

 

 

 

 蟷螂の枯れても軒を闊歩かな

 

 

 

 鍵盤で小指痛めて秋惜しむ   俊之

 

10月(2015年)

皆さま、10月になりますね。
まだ暑い日やもう寒い日など、いろいろですが、
体調にはお気をつけください。今月は、秋らしい季題で三句です。

 

 天空に一葉舞うやそぞろ寒

 

 

 

 朝寒や人の世界の万華鏡

 

 

 

 水澄むやホメオパシーの治療薬   俊之

 

9月(2015年)

皆さま、おそくなりました。
9月のクリニック通信は、今月、
スーパームーンがあるということもあり、月で
まとめてみました。

 

 ただ独り足穂繙(ひもと)く月見かな

 

 

 

 東(ひんがし)に音無き月の凄さかな

 

 

 

 満月を誰かに知らせたい気持ち   俊之

 

8月(2015年)

みなさま、予想していたとはいいながら、
今年の夏もほんとうに暑いですね。熱中症に気をつけてと、
毎年同じことを言っているように思います。
先日偶然栄のオアシスを通り過ぎようとしたら「コスプレサミット」が
開催されていて通り抜けるのに苦労いたしました。
また、最近、ベートーヴェンのピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
という大曲に挑戦したりなどし、それらを含め三句です。

 

 蝉しぐれ浴びて景色の遠のけり

 

 

 

 炎天に集う若者コスプレ祭

 

 

 

 ベートーヴェン作曲「ハンマークラヴィーア」ソナタと格闘して、

 

 闘争は清濁併せ呑むべし鰻喰ふ               俊之

 

7月(2015年)

みなさま、ちょっと遅くなりましたが、
7月のクリニック通信です。うかうかしていたら、
すっかり夏の陽気になりましたね。「暑さ」の季語で三句です。

 

 玄関に猫はらばえる暑さかな

 

 

 

 打水の匂いも饐(す)える暑さかな

 

 

 

 クリニック出でた廊下の蒸し暑さ   俊之

 

6月(2015年)

皆さま、梅雨入りしましたがご機嫌いかがでしょうか?
6月はじめに大きな学会があり、その出張でバタバタしてしまい申し訳ありませんでした。
さて、今回は梅雨にちなんだそのものずばり「梅雨入り」(ついり、と読みます)を季語に
三句です。ご笑覧ください。

 

 梅雨入りしてドクターヘリの音鈍し

 

 

 

 朝靄の平和公園梅雨入りかな

 

 

 

 梅雨入りして猫佇むや塔の下   俊之

 

5月(2015年)

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
先日、学生時代の能楽の会の仲間たちに会いました。
謡いを教えていただいた先生もご高齢ながら参加され、
感慨深いものがありました。その先生も俳句を詠まれ、
「遅桜」という季語を知りました。その季語にあやかり、三句です。

 

 遅桜つどう仲間の笑顔かな

 

 

 

 葉桜となりて咲かせる花もあり

 

 

 

 さくらちるさくらまいおちるさくらちる   俊之

 

4月(2015年)

さて皆さん、4月になりましたね。
藤が丘は桜が満開です(4月2日現在)。
4月はいろいろなことが始まったり終わったりしますね。
体調を崩さないようにやり過ごしましょう。
今回は、桜にちなんだ三句です。

 

 芯すべて墨一点の桜かな

 

 

 

 鳥の群れの意志あるごとく桜咲く

 

 

 

 満を持し幹にも花の櫻かな   俊之

 

 

3月(2015年)

皆さま、またなにかと気ぜわしい3月になりましたね。
三寒四温で体調を崩されぬよう。また、花粉症などもちらほら。
さて、今回は「猫の恋」や「恋猫」というユニークな季語で三句、
作りました。ご笑覧ください。

 

 恋猫のけたたましさや屋根の下

 

 

 

 恋猫の人の気配に気がつかず

 

 

 

 夜叉般若鬼神物の怪猫の恋   俊之

 

2月(2015年)

皆さま、2月に入ってもまだ寒い日が続きますが、
いかがお過ごしですか? 今回は、受験シーズンにちなんで、
受験にまつわる季語で三句、いきたいと思います。

 

 試験日の先と思いやもう来たり

 

 

 

 酔っぱらって謝る君は受験生

 

 

 

 受験期や昭和ははるか昔なり   俊之

 

1月(2015年)

皆さま、あけましておめでとうございます。
旧年中はいろいろお世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
名古屋は元日から雪でしたね。そのようなこともふくめ、新年の三句です。

 

 新年はこの時分には白んでる

 

 

 

 めずらしや雪の雲間の初日の出

 

 

 

 春寒や道行く人はみな無口   俊之

 

12月(2014年)

みなさん、いつのまにやらまた師走。
今年もいろいろお世話になりました。
藤が丘は、桜落葉やら銀杏落葉やらが風流(大変?)です。
それにちなんで三句作りました。
なお、俳号を、今回、渡邉芒肖(ぼうしょう)にしますね。

 

 天と地の裂け目はどこか落葉風

 

 

 

 雨上がり銀杏落葉の道整う

 

 

 

 入日射し桜落葉の赤さかな   芒肖

 

11月(2014年)

皆さま、日も短くなり、だんだんと寒くなってきましたね。
インフルエンザも流行りはじめているようです。
どうか、風邪には気をつけて下さい。
今回はそんな「寒さ」にちなんだ三句です。

 

 朝寒や家人はすでに出かけたり

 

 

 

 哲学の読書が似合う夜寒かな

 

 

 

 露寒に仄かに光る孤独かな   胡丁

 

10月(2014年)

皆さま、最近の日本はいろいろなことが起きますね
さまざま気をつけて日々を送らなければなりませんね。
さて、10月になりました。今回は、わたしの好きな季語、「水澄む」
あるいはその類語で作ってみました。

 

 澄む水のすこし濁りて安堵かな

 

 

 

 癒えまいかのめば病も秋の水

 

 

 

 水澄むや硬き響きの五度音程   胡丁

 

9月(2014年)

皆さま、気象が不安定な日々がつづいていますね。
どうぞ、健康には気をつけてください。
今回は、食べ物から秋の季語を選びました。柘榴(ざくろ)と
胡桃(くるみ)と無花果(いちじく)です。

 

 柘榴裂け倒れし友のこと思う

 

 

 

 胡桃見て脳の模型と錯覚す

 

 

 

 無花果を喰うや老女の皺の数   胡丁

 

8月(2014年)

皆さま、暑い日がつづきます。なにもしなくても疲れますね。
今回は、蝉を季題に三句です。

 

 初蝉が啼くや世間はもう猛暑

 

 

 

 初蝉の聲怯(ひる)まざるいささかも

 

 

 

 黄泉路へと時雨れる蝉の不思議かな   胡丁

 

7月(2014年)

ご無沙汰してしまいました。クリニック通信を楽しみにされていた皆さん!
ご心配かけました。また、はりきって俳句通信いたします。しばらく間が空いて、
ちょっと作風を変えてみました。すぐ戻るかもしれませんが・・・
向日葵(ひまわり)で3句です。なお、今回から俳号を改め、胡丁とすることに
決めました。

 

 向日葵やそののびやかさ気後れす

 

 

 

 ひまわりの顔太陽に似てないか

 

 

 

 向日葵はおそらく入日憎んでる   胡丁

 

2月(2014年)

皆さま、いかがお過ごしですか?
まだまだ寒い日がつづきますね。
ソチオリンピックもはじまりました。
どうか宜しくお願い致します。
テレビから目が離せないかもしれません。
さて、遅くなりましたが、2月の俳句は「寒鴉(かんがらす)」で三句です。

 

 硬質の声とどろけり寒鴉

 

 

 

 寒鴉昼には姿消えにけり

 

 

 

 寒鴉窓辺に寄りてポーを読む  俊之

 

1月(2014年)

みなさま、年の瀬ですね。
今年一年、いろいろお世話になりました。
来年も、健康に気をつけながら、診療を続けていきたいと思います。
どうか宜しくお願い致します。
また、来年早々、富ケ丘に当院の関連医院が開院いたします。
「とみがおかクリニック」で検索していただければ、案内が出てきますので、
どうぞ、そちらの診療所も気にかけていただけたらと思います。
どうか宜しくお願い致します。
さて、今回は、新年にちなんだ俳句、三句です。

 

 元日や過去ちらと見て前を向く

 

 

 

 賀状ようよう一人また一人来ず

 

 

 

 去年今年(こぞことし)軸足一本人二人  俊之

 

12月(2013年)

藤が丘は桜の紅葉もすぎ、もう枯れ木です。
皆さま、お元気でしょうか?
さすがに寒くなってきましたね。いつも言っていますが、
しょうが、冷えにはいいので、釜揚げうどんなどしょうがをいっぱい入れて、
食べたいものですね。さて、今回は冬にちなんだ句、三句です。

 

 短日や赤き祈りの陽の沈む

 

 

 

 寒月や眠る人守る屋根瓦

 

 

 

 寒き夜や薬煎じる火を強め  俊之

 

11月(2013年)

みなさま、日もだんだんと短くなり、
寒さが少しずつ身にしみる季節となりました。
この季節に、若いころ留学していたドイツのマールブルクを思い出します。
ドイツの11月は朝霧が濃く、前方1メートルが見えないときもあります。
また、マールブルクの紅葉は、紅ではなく、黄葉とかいて、もみじです。
それも、世界一面黄色い黄葉(もみじ)でした。
今回はそれも含めて3句です。

 

 朝霧に眠気吹っ飛ぶマールブルク

 

 

 

 どこまでも尽きぬ黄葉(もみじ)の超現実

 

 

 

 殺生石割れて狐や柘榴喰う  俊之

 

10月(2013年)

皆さま、10月になりましてもまだ暑いですね。
季語と季節が合わなくなってきました。
しかし、日が沈むのは着実に早くなってきてますね。
なにやら、うらさびしい気がします。
さて、今回は、空高し、秋の雲、星月夜で作りました。

 

 診療の合間に見せる空高し

 

 

 

 しんどければ力を抜こう秋の雲

 

 

 

 カフェ閉店室内見えぬ星月夜  俊之

 

 

9月(2013年)

遅くなりました、皆さま、
猛暑日も峠を越して、やや秋めいて感じられる時間も増えつつありますね。
そんな、今の時期に合わせて、作句しました。
なお、獺祭忌とは、正岡子規の忌日、9月19日のことです。
今回はそんなことも含めて、三句です。

 

 秋めくや日の照る下の信号機

 

 

 

 脱衣場にふと虫の音の沁み渡る

 

 

 

 獺祭忌以後出る俳句無尽蔵  俊之

 

 

8月(2013年)

皆さま、8月になりましたね。
大雨が降ったかと思えば、すぐ蒸し暑くなったり、
天気に巻き込まれてしまいますね。
なんとかこの季節、涼しい工夫をして乗り切りたいものです。
今回はそんなことも含めて、三句です。

 

 尽きるまで線香花火動かさず

 

 

 

 打水の沁み入る地面見当たらず

 

 

 

 浴衣着て参道をゆく女(ひと)二三  俊之

 

 

7月(2013年)

皆さま、こんにちわ。
まだ梅雨も明けないというのに(7月8日)暑いですね。
昨日今日と、35度を超えているでしょうか。毎度、同じことを言って恐縮ですが、
熱中症には気をつけてくださいね。しかしまだ梅雨ということもあり、今回は、
蝸牛(かたつむり)で三句、いってみます。

 

 かたつむり幼き日々の散歩道

 

 

 

 カタツムリまだ三万近い自殺者数

 

 

 

 蝸牛経る年月の重さかな  俊之

 

 

6月(2013年)

皆さま、予想どおり、いきなり蒸し暑くなりましたね。
しかし、日によっては散歩も悪くはないかもしれません。
万緑の季節ですから。今回は、夏つばめ、桜桃忌、薔薇といった
季語を使って詠んでみました。

 

 夏つばめ四方八方空の道

 

 

 

 をんなにはをんなの気持ち桜桃忌

 

 

 

 薔薇一輪活けて妖しき昼間かな  俊之

 

 

5月(2013年)

皆さま、こんにちわ。
天気の上がり下がりが激しくて、なかなか一息つけませんね。
連休明けから少しずつ落ち着いてきましたでしょうか。しかし、
きっと、今度は今度ですぐ暑くなるかもしれませんからご用心を。
さて、今月の俳句は、「子供の日」「母の日」「父の日」で作ってみました。
どうぞご笑覧ください。

 

 子供の日「在りし日の歌」再読す

 

 

 

 母の日の花屋の娘の肌白し

 

 

 

 父の日や現今(げんこん)重き言葉なし  俊之

 

 

4月(2013年)

皆さま、桜の季節になりました。
今日このご挨拶を記しているとき(3月30日土曜日)、
藤が丘の桜は満開です。
久しぶりに、藤が丘の桜並木を散歩し、吟行してしまいました。
その成果、三句です。

 

 スマートフォンかざす手の先桜かな

 

 

 

 さくら咲いて風の匂いが変わりけり

 

 

 

 満開の桜につられ散歩かな  俊之

 

 

3月(2013年)

皆さま、3月に入り、まだ寒かったり、意外と暖かかったり、
いろいろですね。三寒四温といいますね。インフルエンザの次は、
PM2.5などが話題となったり、なかなか一息つけませんね。
さて、今月は春の季語で、「猫の恋」とか「恋猫」とかいうのがありますので、
それで作ってみました。

 

 おしなべて夜更けに元気猫の恋

 

 

 

 恋猫の闇に溶け合う黒さかな

 

 

 

 恋猫やただし餌喰うとき除く  俊之

 

 

 

2月(2013年)

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
にわかにインフルエンザも流行りだしました。お気をつけください。
わたくしも、最近よく見かけるウイルスガードをするようになりました。
どこかのスッタフ通行証みたいですが・・・
さて、2月の俳句三題、冬の名残、春隣、恵方、で作りました。

 

 團十郎死してにわかに冬名残

 

 

 

 膝上に飛びのる猫や春隣

 

 

 

 太巻きを食せず恵方向き拝む  俊之

 

 

 

1月(2013年)

みなさま、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
といいますか、もう、寒中お見舞い申し上げます、の時期ですね。
今年も、元気で頑張りますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
さっそくですが、新年の俳句、三句です。

 

 初伊勢や車遠くに停め歩く

 

 

 

 初鴉通りに響く聲硬し

 

 

 

 松過ぎてビルに夕陽の反射あり  俊之

 

 

 

年の瀬(2012年)

皆さま、早いものでもう今年も過ぎゆきますね。
一年間、今年もなんとか年を越せそうです。
いろいろな立場や状況の中に人はそれぞれ置かれているわけですから、
軽はずみなことは言えませんが、それでも、来年が皆さまにとって、
よい年であることを祈っております。今年一年、本当にお世話になりました。
さて、年末にちなんだ俳句を三句。

 

 亡き母の颯爽たる冬帽子

 

 

 

 クリスマス汚れちまった悲しみに

 

 

 

 あの人もまた逝きしかな大晦日  俊之

 

 

 

12月(2012年)

12月になり、にわかに寒くなりましたね。
しょうが湯などを飲み、風邪をひかないようにしましょう。
さて、今回は12月にちなんだ俳句三句です。

 

 「忠度(ただのり)」に涙する娘(こ)や十二月

 

 

 

 大通りつらぬく銀杏落葉かな

 

 

 

 聖夜まつ風邪こじらせる日もありて  俊之

 

 

 

11月(2012年)

朝夕ようやく肌寒くなってきましたね。
日も短くなり、冬へと向かっている感じがする今日この頃です。
自宅の金木犀の花が咲き、よい芳香を放っています。今回は金木犀にちなんだ三句です。

 

 木犀の闇に匂える帰宅かな

 

 

 

 ガレージの屋根にぶつかる金木犀

 

 

 

 もくせいの一輪ざしを受付に  俊之

 

 

 

10月(2012年)

皆さま、こんにちは。10月になりましたね。
ようやく朝夕涼しさが感じられるこの頃です。
9月は奈良で学会がありましたが、興福寺の宝物館で夜間拝観していたので、行ってきました。
ひさしぶりの阿修羅像でした。そんなことも含め、秋にちなんだ三句です。

 

 秋の夜の阿修羅の像の嚇(あか)さかな

 

 

 

 秋彼岸にわかにバッハ弾く気分

 

 

 

 群れなして今にも飛ぶか彼岸花  俊之

 

 

 

9月(2012年)

9月になったのに、まだまだ暑い日がつづきますね。
しかし着実に秋めいてきているようで、先日、うろこ雲を見、ゲリラ豪雨の積乱雲から少しずつ季節が変わってゆくのを実感しました。
今回は、そんなことも含めた俳句三句です。

 

 ハワイより写真のメール夏の果て

 

 

 

 積乱雲通りに人の姿なし

 

 

 

 たこ焼きの焼ける匂いやうろこ雲  俊之

 

 

8月(2012年)

全国の天気予報の予想最高気温を見るたび、名古屋の暑さにひるむ毎日を送っています。
オリンピックもはじまってちょっと生活のリズムも乱れ気味でしょうか。どうか皆さんも、気をつけてください。
今回はそんなわけで、夏の暑さにちなんだ季語を選びました。

 

 盛夏来てハングル文字のソウルかな

 

 

 

 炎天に立つ托鉢の尼僧かな

 

 

 

 ラグタイム脊髄反射の極暑かな  俊之

 

 

7月(2012年)

皆さん、こんにちわ。7月に入ってもまだ梅雨空がつづきますが、
梅雨が明けたら明けたで暑い夏が待ってますね。政治の情勢と同じように、
天候も不安定なので、皆さんもお体には気をつけてください。
今月も三句俳句を作りました。

 

 梅雨明けや栓抜くワイン見つくろう

 

 

 

 腹の立つこと多き世や新茶飲む

 

 

 

 短夜(みじかよ)にいやます早朝過覚醒  俊之

 

 

6月(2012年)

このあいだの金環日食につづいて今月は金星の太陽面通過がありますね。
今年は天体ショーが多く、わくわくします。日食のときは長時間、ガラス越しではありましたが、太陽を見つづけてしまって、おそらく目を傷めてしまったこと後悔しています。今度は気をつけます。

さて、今回の三句です。

 

 太陽に金星の影(かげ)芒種かな

 

 

 

 スコールの怪しき雲や猫の糞(ばば)

 

 

 

 夕焼けの立ち話中に消えゆけり  俊之

 

 

5月(2012年)

さて、待ちに待った連休も終わってしまい、また日常が戻ってまいりました。
連休のため、5月のクリニック通信をお出しするタイミングが遅くなってしまいました。
お詫び申し上げます。さて、菫、すみれ草、パンジーなどは春の季語ですが、今回は、クリニックのロゴにもなっている「すみれ」特集です。

 

 パンジーの顔それぞれに夜が明ける

 

 

 

 一輪で夜の嵐の菫かな

 

 

 

 すみれにはすみれの強さゲーテ読む  俊之

 

 

4月(2012年)

皆さん、こんにちわ。4月になって3日の火曜日のメイストームという嵐はすごかったですね。思わず、俳句にしてしまいました。それから後、寒い日もありますが、穏やかになっていけばいいなと思っています。

今月は桜にちなんだ三句です。

 

 初花の嵐に耐へる強さかな

 

 

 

 さくら咲くもっと光をもらうため

 

 

 

 夜桜や妖しき街に猫一匹  俊之

 

 

3月(2012年)

3月になりましたね。皆さん、いかがおすごしでしょうか?
昨年の3月から一年ですね。わたしは、本来、9月1日の秋の季語「震災忌」を、
勝手に3月の春の季語といたしました。鎮魂の意味を込めました。 それを含ませ、以下3句です。

 

 澱んだ世吹き飛ばすのは誰安吾の忌

 

 

 

 「ヨブ記」読み黙するのみや震災忌

 

 

 

 受験期の母のパワーに感服す  俊之

 

 

2月(2012年)

さて皆さん、2月になって本格的な寒波となりました。
インフルエンザもマイコプラズマ肺炎についで流行ってきました。
うがいや手洗いなど、予防に気をつけてください。生姜もいいですよ。
すりおろして紅茶に入れるとか。さて、寒い冬の季語の俳句、三句です。

 

 短日や日向は長く部屋に射す

 

 

 

 「大鴉」読まずに眠る冬の夜

 

 

 

 寒暁(かんぎょう)に想い着いたる詩を記す  俊之

 

 

12月(2011年)

皆さん、今年一年いろいろお世話になりました。

言葉に尽くせないほどいろいろなことがあった年でした。

来年が皆さまにとってよい年でありますように。

また来年よろしくお願いいたします。

 

 いっせいに皆が年とる淑気かな

 

 

 

 気(け)どられてたちまち去年(こぞ)となりにけり

 

 

 

 去年今年(こぞことし)その前年も去年今年  俊之

 

 

 

いろいろなことのあった2011年、平成23年も最後の月となりましたね。

時の歩みというのはどうなんでしょうか?客観的時間は淡々と進んでゆきますが、主観的な時間というものは、大きくゆがむこともあれば滞ることもあります。

12月の俳句、三句です。

 

 八曲の即興曲弾く師走かな

 

 

 

 数え日の街の電飾ほの暗し

 

 

 

 この年を送るうしろに残るもの  俊之

 

 

11月(2011年)

11月に入り、秋晴れの比較的いいお天気が続きますね。
読書や映画やコンサートなど、ゆっくり息抜きができるといいですね。
さて、今回は冬(初冬)の月にちなんだ三句です。

 

 寒月や宮澤賢治の物語

 

 

 

 知らせたくなる人のあり冬三日月

 

 

 

 月冴ゆる瀕死の子猫はいま元気  俊之

 

 

10月(2011年)

10月に入り急に涼しくなりましたね。
秋が短そうで残念です。季節の変わり目、体調を崩さぬように。
今回は、秋の水にちなんだ三句です。

 

 水澄める国日本(にっぽん)の水澄めり

 

 

 

 福島も岩手宮城も秋の水

 

 

 

 秋水(しうすい)のごとくこの世に醒めてあれ  俊之

 

 

9月(2011年)

9月に入り、自転車並みに遅い台風によってまたもや多くの被害が出てしまいました。
日本はやはり残念ながら災害大国日本なのですね。台風が過ぎ去り、すこし夏の暑さが戻ってきましたが、夜の虫の音などを聴くともう秋なのだなあ、と実感させられます。

今回は、台風という季題で三句作りました。

 

 台風のさなかに読んだ「TSUNAMI」かな

 

 

 

 台風が明けて長女は退院す

 

 

 

 台風につづく快晴うそ寒し  俊之

 

 

8月(2011年)

35度台の猛暑は7月後半からやや和らぎましたが、今度は、豪雨が襲ってきましたね。日本も、なにか
熱帯雨林の気候になったような気がします。

また猛暑が戻るかもしれませんの気が抜けませんね。今回の俳句、やはり三句です。

 

 薪能予報の雨を跳ね返す

 

 

 

 原爆忌瀕死の猫に名をつける

 

 

 

 鳴く蝉や黄泉の国まで聞こえ行く  俊之

 

 

7月(2011年)

6月から暑い日が続いています。7月、8月はどうなることでしょう。

節電しなければならないのに、意志がくじけてしまいそうです。どうか熱中症に皆さまも気をつけて。

さて、今月の俳句三句です。

 

 梅雨明けや一本道の乳母車

 

 

 

 一枚の菖蒲田が眼に飛び入りぬ

 

 

 

 くちなしの白さの寄る辺なき白さ  俊之

 

 

6月(2011年)

六月になりました。梅雨入りの前から台風が来たり、長雨が続いたり、ちょっと鬱陶しい日々ですね。

ところで、何人かの患者さんたちから「先生、やせましたね」と言われ、まんざらでもない気持ちです。

ありがとうございました。

しかしまた最近、すこし油断しつつあります。せいぜいリバウンドに気をつけます。

さて今月の俳句、三句です。

 

 鬱蒼の繁み蠢く梅雨入(つい)りかな

 

 

 

 六月の明日(あした)はどんな気分だろう

 

 

 

 医学部に夏つばめ来て生殖す  俊之

 

 

5月(2011年)

こんにちわ。来ていただいている患者さんたちのために、私事にわたることですが、少々カミングアウトを。

3月の中旬くらいからじつはダイエットを始め、5月初旬現在、だいたい体重が十キロ減です。

病気で痩せてきたのではありません。

ちょっと心配されていた患者さまたちには(いらっしゃったらの話ですが)

心配に及びませんので、ひとこと。さて、今月の俳句です。

 

 颯爽と靴紐むすぶ立夏かな

 

 

 

 みちのくの風いっぱいに鯉のぼり

 

 

 

 子らすでに大きくなりし菖蒲風呂  俊之

 

 

4月(2011年)

2011年3月11日は、日本人のみならず、世界じゅうの人々の胸に悲しい記憶が刻みつけられた、忘れることのできない日となってしまいました。

いまだ震災によるダメージは色濃く、多くの人たちが、間ぢかで、あるいは遠くからでも、支援の手を伸ばしつづけています。

わたしの同僚たちも医師として現地の医療支援に出向いています。

わたし自身にはなにができるだろう、と考えています。
春の三句です。

 

 人ぞ知る花の外には松ばかり

 

 

 

 菫には菫の程なつましさや

 

 

 

―東日本大震災に寄せて―

 

 

 春めくや春めくことを祈りつつ  俊之

 

 

3月(2011年)

東風(こち)とは東から吹く春の柔らかい風のことです。

しかし名古屋は、早春にむしろ強い寒い風が吹きますね。

それは強東風(つよごち)という激しい春風です。

そんな季節の風物詩も折り込んで今月は3月にちなんだ三句です。

 

 三月の服いろいろやラッシュどき

 

 

 

 かたや眼にかたや鼻にと春の風邪

 

 

 

 強東風のやるせなさが身に沁みる  俊之

 

 

2月(2011年)

2月になってもひきつづき寒いですね。1月の名古屋の大雪にはびっくりしました。
わたしも久しぶりに雪かきをしました。
あちらこちらには、おそらく近所の子供たちが作った雪だるまが置かれてありました。
今回は雪にちなんで3句詠んでみました。

 

 いつもよりしゃべる御向い雪を掻く

 

 

 

 子どもらの遊びの果ての雪だるま

 

 

 

 風花に返事をのせて舞わせたし  俊之

 

 

1月(2011年)

お正月が明けてしまいましたので、皆様には、まずは、寒中お見舞い申し上げます。

しかしほんとうに寒いですね。

どうかあたたかくお過ごしください。本年もよろしく申し上げます。

俳句はふたたび冬の季題に戻ります。三句ほど。

 

 魚の市のゴム長靴や寒に入る

 

 

 

 冬の夜なにかが起こる気配なし

 

 

 

 燗酒やまずは両手をかざしをり  俊之

 

 

12月(2010年)

クリニック開院から二回目の年の瀬を迎えようとしています。

今年もいろいろありました。世界情勢、政治的および経済的状況、
不安の種は尽きませんが、来年こそはもっと安心できる年でありますように。

その願いも込めて三句ほど。

 

 去年今年切れたと見えて切れぬもの

 

 

 

 元日の訪問老父喜ばぬ

 

 

 

 初能や翁の面(おもて)の眠る箱  俊之

 

 

 

 

また暮れがやってきました。今年もいろいろありましたね。

長かったような短かったような・・・

しかし、皆さま方においても、来年にうまく滑りこむことができますように、
祈っています。

さて、今月の俳句三句です。

 

 冬ざれや受話器の向こうのしゃがれ声

 

 

 

 夢にまでタクシーの列師走かな

 

 

 

 敷きつめし銀杏落葉に明くる朝  俊之

 

 

11月(2010年)

このあいだまで暑かったのに寒くなりましたね。

風邪気味の方も目立つようになりました。当院でもインフルエンザの予防接種を
行っています。希望される方はご連絡ください。

今月も三句。

 

 霜月や車窓(まど)には誰もいない街

 

 

 

 日没にほんのり光る芒かな

 

 

 

 秋風や宮澤賢治子らによむ  俊之

 

 

10月(2010年)

急に涼しくなりましたね。
自律神経系統に知らないうちに負担がかかりやすいので、皆様、気をつけてください。

今回は三句です。

 

 谷啓も池内淳子も逝きし秋

 

 

 

 半袖のままの帰宅のそぞろ寒

 

 

 

 蜻蛉らの戦隊組みて飛び去りぬ  俊之

 

 

9月(2010年)

暑い8月が終わってもまだ残暑がつづきますね。
朝夕少しづつ暑さが和らいできているようですが、まだまだ油断はできません。体調にはお気をつけください。
秋めかない9月ですが今回は三句。

 

 休暇果つ子らのカバンの重さかな 俊之

 

 

 

 夕暮れに暑さゆるめば初秋かな 俊之

 

 

 

 墓洗う昨日は父も来たという 俊之

 

 

8月(2010年)

ゲリラ豪雨の梅雨が明けたら猛暑日の毎日。
「熱中症」という言葉もテレビや新聞から、耳にたこができるほど聞きましたね。
しかし、ほんとうに暑さには気をつけてください。

 

 街路樹は動けぬ身なり酷暑かな 俊之

 

 

7月(2010年)

夜が蒸し暑くて寝苦しい日々がつづきますね。 からっとした暑さの夏の日がはやく来てほしいものです。

どうか皆さまも、クーラーの使い過ぎなどで体調を壊さないように。

 

 通園の子らの行列夏帽子 俊之

 

 

6月(2010年)

さすがに最近は暑く(蒸し暑く?)なってきましたね。
相変わらず雨の日も多いですが、さらにこのあと梅雨が控えているかと思うとすこし気分がめげますね。
しかし梅雨も日本の風物詩の大切な一部ですね。ないと困りますが、おてやわらかにといったところでしょうか。

 

 珈琲店の静物群も梅雨入りかな 俊之

 

 

5月(2010年)

寒かったり暑かったりの不安定な日々がつづきましたが、ようやく初夏らしい感じになってきましたね。

桜は散ってしまいましたが、緑のきれいな季節になりましたね。この風景にちなんで一句。

 

 万緑をかくあらしめる静寂(しじま)かな 俊之

 

 

4月(2010年)

今月で開院一年目を迎えます。二年目に入りましても、皆さまに信頼されるクリニックづくりを目指してゆきたいと思います。

これからもどうかよろしくお願いいたします。

藤が丘はいま桜がきれいな時期です。ということで桜にちなんで三句。

 

 咲きみちておのは平生なる桜

 

 

 

 夜桜の気配を感じ落ち着かず

 

 

 

 花の雨きびしくもあり世の中に  俊之

 

 

3月(2010年)

すこし春めいてきましたね。春は季節はいいのに、花粉症をはじめ、環境も大きく変化するし、落ち着かない方々もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

花粉症などにはひょっとするとホメオパシーがよいかもしれません。

ご気軽にご相談を。

 

 三月や入り日こんなに大きかったか 俊之

 

 

2月(2010年)

まだまだ寒い日が続きますね。ところで皆さんのなかには、何らかの症状に悩まされながら、自分は心療内科、精神科とは関係がないのではないかとお考えの方もいらしゃるかもしれません。

しかしとくに中高年層のかたがた、あるいは小さいお子さんなどもそうですが、ストレスが心の異常としてではなく身体の症状としてだけ現れる場合も多いのです。

すこしでも心配だという方は遠慮なく受診していただければ、と思います。

 

 寒の靄(もや)来ぬ人が来るうれしさよ 俊之

 

 

1月(2010年)

大晦日に雪が降って驚きましたね。初詣に行かれた方は大変だったでしょう。
なにはともあれ、年が明けました。新年あけましておめでとうございます。

旧年中はいろいろとありがとうございました。本年が皆さまにとってよい年でありま すよう願っております。

ということで、年のはじめの俳句は挨拶句から。

 

 

 初春やわたなべメンタルクリニック 俊之

 

 

12月(2009年)

早いものでもう年の瀬です。今年一年皆さまには本当にお世話になりました。
あらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。

どうか来年もまたよろしくお願い申し上げます。

 

 

 去年今年地下鉄終夜走りをり  俊之

 

 

今年は新型インフルエンザに振り回された年でしたね。
寒い季節になってさらに季節性インフルエンザも心配です。どうか皆さんもご用心を。

 

 

 アスファルト落葉の土に還らざる  俊之

 

 

11月(2009年)

早いもので、開院してからもう半年が過ぎようとしています。
いたらぬことも多々あったかと思いますが、皆様のお声を拝聴しつつ、
改善すべきところは改善し、日々精進してゆく心づもりでおりますので
今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

 

 青不動拝みてのちの秋の夜  俊之

 

 

10月(2009年)

10月になりました。しのぎやすい季節ですが、日が沈むのがどんどん
早くなってもの悲しい感じもします。皆さんはどうお過ごしですか?

 

 

 思うことにわかに増える夜長かな  俊之

 

 

9月(2009年)

朝晩涼しくなってきましたね。本来なら過ごしやすい良い季節ですが、
またまたインフルエンザが心配です。当院でも簡易検査、処方できますので、
どうぞご心配な方はご来院ください。

 

 

 朝顔の咲きつづけゐる日となれり  俊之

 

 

8月(2009年)

皆さん、八月になってしまい、

ほんとうに梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですね。

 

 

 白桃や大暑の街を遠くにす  桜井博通

 

 

7月(2009年)

雨の多い日がつづきますが皆様いかがお過ごしですか?

梅雨が明けるのが待ち遠しいですね。

 

 

 梅雨明けや 深き木の香も 日の匂  林翔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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